知床でヒグマと遭遇 きたぐにの動物たち 2014年10月02日 今年の8月下旬、羅臼湖探検を終え、知床自然センターに寄ってから国道334号線をウトロ市街へ向けてレンタカーを走らせていた時のことです。プユニ岬を越えると、カーブの少し手前に対向車が停車しているのにが見えてきました。ん?こんなところで何をしてるんだろう?と思ってよくみると、その車の前を、ノシノシとヒグマが歩いているではありませんか。 かつて遠目にヒグマを見かけたことはありましたが、こんな至近距離から見るのは初めてです。しかも、そこそこ交通量のある国道で遭遇するとは驚きです。 人慣れしているのか、人の姿を見ても、我関せずといった感じで歩いていました。その様子を見ていると、「おお、クマだ!」と一瞬上がりかけたテンションも、ちょっと複雑な気持ちに・・・ というのも、直前に立ち寄った知床自然センターで、知床財団が注意喚起のために作った「エサやりがクマを殺す」というカードを貰ってきたばかりだったからです。 このカードの裏面には、観光客が与えてしまった1本のソーセージをきっかけに、人に慣れてしまったクマが、市街地にまで入り込むようになり、ついには小学校のそばで射殺されてしまうという悲しくも切ないお話が書かれています。 今回遭遇したヒグマも、人慣れしているようにも見えたので、このような悲しい結末に至らなければいいのですが・・・ ちょっと考えさせられる知床での出来事でした。 【関連サイト】 ・知床ヒグマえさやり禁止キャンペーン ・知床財団 [2回]PR