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北海道の秘境スポット(穴場的観光スポット)の紹介が中心です。

羅臼湖(北海道・羅臼町)


知床半島最大の湖、羅臼湖へ行ってきました。

羅臼湖は、一般的な観光客はまず訪れない秘境度の高い場所です。
羅臼湖の入口から羅臼湖展望台までは、徒歩で往復約3時間(約6km)かかります。
その工程は決して整備された遊歩道ではありません。
一部木道が設置されているところもありますが、大半はぬかるんだ悪路です。

駐車場もトイレもありません。しかもヒグマの生息地に進入していくので、いろいろと事前の準備が必要です。



羅臼湖への道はぬかるみが多く、長靴が必要となります。
まずは知床自然センターで長靴をレンタルしました。1日500円。
知床峠の反対側、羅臼ビジターセンターでも同様に長靴を借りることができます。



羅臼湖入口には駐車場がありません。知床峠にレンタカーを駐車し、そこからバスを利用することに。知床峠-羅臼湖入口間片道210円、所要約5分でした。



バスを降りると、知床横断道路の脇に、羅臼湖の入口があります。



まずは入林届を記入して、出発です。



歩き出すといきなり、ぬかるみの連続です。



ぬかるみを避けて歩くと、歩道脇の植物を傷めることになるので、ぬかるみがあっても真ん中を歩くのが、羅臼湖のルールです。スニーカーはもちろん、登山靴でも厳しい感じ。やはり長靴が最適です。



入口から約12分歩くと、まず二の沼が現れました。



さらに進むと三の沼が現れます。ここは天候が良ければ、湖面に「逆さ羅臼岳」が映し出される絶景ポイントなのですが、残念ながらこの日の羅臼岳は霧に隠れていました。



三の沼を過ぎると、ちょっと道がキツクなりました。



そして坂を上りきると、アヤメが原といわれる湿地帯が広がりました。



このあたりは木道も整備されておりました。




四の沼の少し手前に、携帯トイレブースがあります。携帯トイレを使う際は、このテントを使わせてもらいましょう。



決して、直接出してはいけません!



携帯トイレブースを越えて少し坂を上ると四の沼が姿を見せます。ここまでで、約1時間かかりました。



こちらは沼・・・ではなく、今回最大級の水たまり。



五の沼まで来ると、あと一息です。



そしてようやく羅臼湖の展望台に到着です。
少し早めに歩いたつもりでしたが、ここまで1時間20分かかりました。



結局ここまで晴れ間はでず、対岸の山々には霧がかかっていました。その分、幻想的な雰囲気があり、秘境感は満喫できましたが、やはり晴れて欲しかったですね。



動画も撮ってみました。



帰路、二の沼と入口の間から右に折れ、目梨望遥台に登ってみました。登り出してみると結構キツイです。ハイマツの中の道を進み、尾根まで出ると、眺望が広がりました。



この頃には天候も好転し、バッチリ国後島まで眺望することができました。
 
 

<羅臼湖>

■所在地:〒086-1822 北海道目梨郡羅臼町湯ノ沢町225林班
■駐車場:なし
■トイレ:なし

■アクセス(羅臼湖入口まで)
 (1)知床峠の駐車場(無料)に車を止めて歩く(峠から入口まで約2キロ、40分)
   ※ただし歩道がないので、車道脇を歩くような形。通行注意。
 (2)ウトロ-知床峠-羅臼湖入口-羅臼間を結ぶバスを利用
   ※運行日、時刻注意(6~10月中旬、1日4往復)、運行:阿寒バス、斜里バス
 (3)タクシーを利用
   ※現地では携帯が使えなくなるので、帰路も事前に予約しておいた方が良いでしょう。
 (4)ガイドを依頼(入口まで送迎してくれる)

■アクセス(羅臼湖入口~羅臼湖展望台まで)
 徒歩で、往復約6km(約3時間)

■最低限必要な装備。
 ・長靴(ぬかるみが多く、登山靴でも厳しいです)
 ・携帯トイレ(知床自然センターでも販売しています)
 ・クマ対策(鈴やホイッスル、クマスプレーなど)
 ・レインウェア、防寒具(夏でも寒く、霧も濃いです)
 ・水分補給用の飲料水
  (※知床峠、羅臼ビジターセンターには自販機がないので要注意)

■その他注意事項
 ・動植物の採取禁止
 ・ストックを利用する場合はキャップを着用
 ・ゴミは必ず持ち帰る
 ・ペットを連れて行かない(ヒグマを刺激し危険)
 ・ぬかるみでも歩道の真ん中を歩く(ぬかるみを避けて歩くと、歩道脇の植物を傷めることになる)

■関連サイト
 ・知床自然センター
 ・羅臼ビジターセンター



秘境度:★★★★★


[雰囲気]
訪れる人も少なく、秘境感たっぷりです。

[難易度]
軽登山に準じた経験、準備、体力が必要です。木道などの施設も必要最小限しか整備されていません。


(※あくまでも筆者の主観です)

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