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北海道の秘境スポット(穴場的観光スポット)の紹介が中心です。

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越川温泉(北海道・斜里町)

今回は斜里町にある隠れた温泉、越川温泉を紹介します。


斜里町市街からから国道244号を標津の方へ車で15分ほど向かうと、山の中に越川温泉という素朴な温泉があります。一般的な観光客はまず訪れない場所です。



この温泉は、地元の有志の方々が組合を作って管理されています。組合員以外でも、協力金として200円を支払えば入浴可能です。



協力金は、ドラム缶を再利用した巨大な貯金箱へ。いったい最大いくら貯まるのか・・・気になるところです。



50℃以上の熱い源泉が惜しげもなくかけ流され、湯船から溢れています。もちろんこのままでは入れないので、沢から引かれた水が加水されています。お湯は鉄分多めな感じです。



こういう温泉には、ケロリンの桶が似合います。



近くには、登録有形文化財のも指定されている第一幾品川橋梁(越川橋梁)があります。かつて斜里と越川を結んでいた国鉄根北線を標津方面へ延伸させるために建設された橋梁ですが、結果として一度も使用されないまま廃線となってしまった悲しき橋梁です。

斜里方面から車で越川温泉に向かう場合、この橋梁の少し先に温泉の入口がありますので、目印としてください。

<越川温泉>

■所在地:〒099-4132 北海道斜里町富士
■料金:200円(協力金)
■駐車場:あり(無料) 



秘境度:★★☆☆☆

[雰囲気]
一般的な観光客はまず訪れません。地元の方の温泉です。時折、温泉好きな旅人やライダーが訪れます。山の中にある素朴な手造り温泉です。

[難易度]
目立つ看板など出ていませんが、それほど迷うような場所でもありません(入口にあるドラム缶が目印)。


(※あくまでも筆者の主観です)

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北海道を旅するなら『なまら蝦夷』

今日は、「なまら蝦夷」という北海道のガイド本を紹介します。


「なまら蝦夷」は、北海道のペンションや民宿の宿主さんたちが書いた旅案内書です。

北海道好きが高じて、北海道に移住し、宿を開業してしまうような、北海道を愛してやまない人たちが書いている案内書なので、その内容もデープです。ありきたりの観光コースばかりを紹介する一般のガイド本とは一線を画す内容です。写真は一切ありません。地図も手書きだったりして、手作り感満載です。

地域ごとにいろんな宿主が書いているので、その内容に統一感はありません。食事処がやたら詳しく書かれていたり、登山・ウォーキングコースが詳細に書かれていたりと、その内容は様々。しかし、共通して言えるのは、旅人目線で書かれているので、北海道をじっくり旅したい人、一歩踏み込んで旅したい人にとっては有益な情報ばかりという点です。

例えば、摩周湖の展望ポイントの紹介ページでは、摩周湖第一展望台、第三展望台、裏摩周展望台(当ブログでも紹介したところ)だけでなく、カメラマンだけが知っているような穴場のポイントを紹介していたりします。

また、宿主たちの移住記などが書かれたコラムなどもあり、読み物としても楽しめます。



かつては「なまら蝦夷」を扱っている店が少なく、道外で入手するのには苦労しました。神田神保町の地方書籍を扱う書店まで買いに行ったこともありました。しかし、今やAmazonで簡単に購入可能です。便利な時代になったもんです。

現在は8号が最新刊です。この夏北海道を旅する方には、是非おすすめしたい一冊です。

ちなみに「なまら」とは北海道弁です。標準語でいう「とても」、関西弁でいう「めっちゃ」に該当する言葉です。

■なまら蝦夷事務局HP
 http://www.phoenix-c.or.jp/~namara/


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男鹿の滝(北海道・清里町)

秘境スポット紹介第4弾。またまた清里町です。今回は「男鹿の滝」を紹介します。


まずは、裏摩周展望台、神の子池、さくらの滝でも紹介した道道1115号線から、緑ダム方面へのやや細めの道を進みます。途中ダムへ行く道とは別れ、斜里川林道に入ります。ここから先は未舗装の細いダート道となります。対向車が来るとすれ違うのもキツイ場所が続くので、走行には十分な注意が必要です。



斜里川林道は、その名の通り斜里川沿いの林道で、途中、小さな治山ダムなども見ることができます。


 
本当にこの道であっているのか?と疑問を持ちつつ、狭いダート道を8.5㎞ほど進むと、小さな駐車場(らしき場所)があります。ここに車を止めて、少し山道を歩くことになります。いかにもクマがでそうな場所なので、クマ対策もお忘れなく。



木々に覆われた薄暗い山道を5分ほど歩くと、右手に男鹿の滝が現れます。高さは25メートルあり、なかなかの迫力です。滝壺近くまで下りていくこともできます。

静かな森の中に、滝を流れ落ちる水の音だけが聞こえてきます。この一画だけは外界と閉ざされた別世界といった感じの神秘的な空間です。



不思議なことに、この滝の上流には川がないといいます。斜里岳の雪解け水が1日3万トンも岩から湧出し、その湧水が滝となって流れ落ちているそうです。



水の流れは滝の中心だけではなく、滝の周りの木々の間からも流れ落ちています。

訪れる人も少ないので、この神秘的な空間を独り占めできる確率は高いと思われます。
逆に先客がいると、ドキっとします(笑)
また、そのへんの茂みからクマが現れるんじゃないかという恐怖感はつきまといます。
 
 

<男鹿の滝>

■所在地:〒099-4401 北海道斜里郡清里町
■駐車場:あり(無料)
■トイレ:なし
■問い合わせ先:0152-25-4111(きよさと観光協会) 



秘境度:★★★★☆

[雰囲気]
山奥の滝という感じで、秘境感たっぷりです。
ヒグマが出そうな恐怖感もあります。

[難易度]
細い未舗装ダート路を走行する必要があります。駐車場から少し山道を歩く必要がありますが、それほどきついアップダウンはありません。


(※あくまでも筆者の主観です)

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さくらの滝(北海道・清里町)

秘境スポット紹介第3弾。今回も清里町です。「さくらの滝」を紹介します。
前回紹介した神の子池からは、まず道道1115号線を8kmほど北上し、脇道へ右折後、斜里川沿いの細いダート道をす進むと「さくらの滝」があります。



(2011年撮影)
さくらの滝は、斜里川上流にある高さ約3.7m程の滝です。近年、この滝が脚光を浴び始めているのは、6月上旬から8月上旬にかけて、サクラマスの滝越えジャンプが見られるからです。

サクラマスとはサケ科の魚で、分類上はヤマメと同じ魚だそうです。その大きな違いは、ヤマメは川に留まり、一生淡水で過ごすのに対し、サクラマスは海に下って成長した後、産卵のため川に戻ってくるという点にあります。

そのサクラマスが遡上する姿は、日本海側の河川で見られるようですが、このような滝越えのシーンが見ることができる場所は、大変貴重だそうです。




(2012年撮影)
時間的には午後~夕方がいいようです。最初は朝の方がいいのかと勝手に思い込んで、早朝に行って失敗してしました。翌年、午後から行ってみると、難なくサクラマスの遡上に遭遇することができました。

だだ、ベストポジションは一眼さん(一眼レフ+三脚のアマチュアカメラマンの皆様)に独占されていました。遠慮がちにその隙間から眺めてみると、サクラマスがピョンピョンとジャンプする様子が伺えます。安いコンデジでもなんとか魚影をとらえることができました。




(2012年撮影)
一眼レフ+望遠レンズで連写すれば、いい写真が撮れるのでしょうが、コンデジ&私の技術ではこの辺が限界でした。

なお、写真を撮るのはOKですが、魚を捕るのはNGです。マスは通年禁漁だそうです。




また、周辺はクマも出るようなので、見学に行かれる方は十分に注意してください。




キツネは普通にでます。
 
 

<さくらの滝>

■所在地:〒099-4401 北海道斜里郡清里町
■駐車場:あり(無料)
■トイレ:なし
■問い合わせ先:0152-25-4111(きよさと観光協会) 



秘境度:★★☆☆☆

[雰囲気]
山奥の滝というわけではないので、秘境感はそれほど高くありません。
サクラマスが遡上シーズンは、それなりに人がいると思います。
逆に、それを外せば、静かな滝を楽しめます。

[難易度]
細い道を入っていく必要はありますが、こまめに案内表示が出ているので、迷うことはないと思います。駐車場から滝まで歩く距離もわずかで、アップダウンもありません。

(※あくまでも筆者の主観です)

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神の子池(北海道・清里町)

秘境スポット紹介第2弾。今回は「神の子」池を紹介します。
前回紹介した裏摩周展望台からは、まず道道1115号線を9kmほど清里方面へ向かいます。看板があるので、そこから林道(ダート道)に入り、約2kmほど行くと神の子池に到着します。



(かつての神の子池の案内板、2001年撮影)
「神の子池」は、摩周湖(カムイト=神の湖)の伏流水からできているという言い伝えられています。かつての案内板には「神様からの贈り物」 "Gift from GOD" と書かれていました(現在は新しい案内板になっています)。



(2014年撮影)
池の底から伏流水が湧き出ているので、池から流れ出る小川はありますが、流入する川はありません。



(2014年撮影)
神の子池は、周囲220m、水深5mの小さな池です。 水が澄んでいるので底までくっきりと見えます。水温が年間通して約8℃と低く、倒木が腐らずに水の中に沈んでいます。



(2001年撮影)
日差しによって池がコバルトブルーの神秘的な色彩を放ちます。よく見ると、湧水によって吹き上がる砂や、オショロコマが泳いでいる姿を見ることができます。(オショロコマとは、カラフトイワナも呼ばれるイワナの仲間です)。

かつては観光ルートから少し外れていることもあり、静かな穴場的ポットでしたが、近年は観光客も増え俗化しつつあります。早朝や夕方など人のいない時間帯を狙って、神秘的な水面をボーっと眺めてみることをオススメします。
 
 

<神の子池>

■所在地:〒099-4526 北海道斜里郡清里町字清泉
■駐車場:あり(無料)
■トイレ:あり
■問い合わせ先:0152-25-4111(きよさと観光協会) 
■特記事項:冬期間林道の除雪なし




秘境度:★★☆☆☆

[雰囲気]
うっそうとした森の中にあり、なかなか秘境感はあります。
しかし、近年訪れる観光客も増え、静かな空間を独占するというわけにはいかなくなってきています。

[難易度]
道道から未舗装のダート路を進む必要がありますが、池のすぐ近くまで車で行けます。時折観光バスも来るようです。

(※秘境度は、あくまでも筆者の主観です)

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